重要な視力

視力の中で野球選手にとっても、また一般人にとっても、いちばん重要なのは、おそらく動体視力でしょう。

動体視力とは、ピッチャーが投げる速球のように、動きのある物体を観察する能力です。

一般的に優れたスポーツ選手、特に野球選手はこの動体視力が非常に優れています。

本人は否定していますが、テッド・ウイリアムズは回っている78回転のレコードのラベルを判読できたと伝えられています。

しかし、彼の動体視力が非常に優れていたことは間違いないでしょう。

ですが動体視力には、標準的な決まった測定方法はありません。

いずれ技術が進歩して、標準的な方法が確立されるのが待たれます。

また動体視力は静体視力(通常の視力検査で測る視力)とは必ずしも関連しているわけではありません。

さらには、利き目もバッティングの能力に関連していると考えられます。

私たち人間は2つの目で物を見ますが、それぞれの目は微妙に見え方が違います。

そのため通常は、どちらか一方の目が利き目になっているのです。

どちらの目が利き目かを調べるには、まず両目で少し遠いところの一点を見つめます。そして、その視線上に重なるように自分の親指を立てます。マシスによると、指が2本だぶって見えますが、考えることなくすばやく親指を視線上に置きます。それから親指を立てたまま、片目ずつ閉じてみます。

たいていの人の場合、親指と選んだ点はどちらか一方の目で見た時だけ重なります。

右目で見た時に重なる人は、右目が利き目で、左目で見た時に重なる人は、左目が利き目です。

また右目で見た時に親指が点の少し左側に、そして左目で見た時に親指が点の少し右側になる人は、利き目がなく両目でバランスよく見ている人です。

阿蘇大明神/鬼八伝説にせまる!・・・その3

疲れを忘れ、根子岳を越えて一目散に走って逃げる鬼八とそれを追いかける健磐龍命。

さすがの早足自慢もついに矢部(今の熊本県矢部町)のあたりで健磐龍命に追いつかれ、押さえつけられてしまいました。

そのどさくさで鬼八はおならを漏らし、健磐龍命をひるませて再び逃げ出しました。

ちなみにこのおなら(屍)の数が八発で、八は多いという意味だったことから矢部という地名がついたというおまけまでついています。

さて、走りに走った二人はとうとう日向国にまで来てしまい、五ヶ瀬川(今の熊本・宮崎の県境に流れる)をはさんで大岩を投げ合っての激しい戦いとなりました。

結局、ここで健磐龍命の前に敗れた鬼八は、二度と生き返らぬようにと手・足・首をばらばらに切られ、それぞれ別々の場所に埋められてしまいました。

阿蘇大明神/鬼八伝説にせまる!・・・その2

鬼八は健磐龍命が矢を射るたびに、往生岳から的石まで全力疾走して矢を拾いました。

往生岳と的石の間は、直線距離にして約八キロもあったから、いくら健脚の鬼八でも何度か往復しているうちには次第に疲れてきました。

健磐龍命がちょうど百本目の矢を射たとき、力尽きた鬼八は矢を拾って走ることができず、爪先にその矢をひっかけて健磐龍命のほうへ蹴返しました。

健磐龍命が怒ったのはいうまでもありません。

「とんでもない奴だ!」と怒る健磐龍命のけんまくに、鬼八は震え上がりました。

阿蘇大明神/鬼八伝説にせまる!・・・その1

阿蘇山を臨む位置に鎮座する阿蘇神社には、神武天皇の孫にあたり阿蘇大明神の名で知られる健磐龍命が祀られています。

阿蘇山がいつも煙を上げている活発な火山で、古くから地域の人々の信仰の対象となっていたことから、健磐龍命とは本来火山神であったのではないかともいわれています。

その健磐龍命と家来・鬼八についての神話に、次のようにユニークなものがあります。

あるとき、健磐龍命は往生岳に腰掛け、北西の方角にある的石めがけて弓の稽古をしていました。

これに付き添っていた早足自慢の家来「鬼八」がいました。

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