金融ビッグバン
今や遅しの日本版ビッグバン金融ビッグバンなど、やらないで済むのなら、
やらないほうがいい。
金融の自由化は不要と言っているのではない。
この時期に、すべての分野で一斉に改革を行うのは混乱を招くだけだと言いたいのだ。
金融ビッグバンは二〇年遅かった。
米国の金融改革「メーデー」は七五年、日本の金融ビッグバンのモデルになっている
英国の「ビッグバン」は七九年に行われた。
この改革のおかげで、国内総生産(GNP)に占める金融業の割合は米国が五%から
一〇%へ、英国は一五%から二〇%へ増加した。
日本の金融改革は二〇年も遅れをとってしまった。
そのため、どれだけの効果が期待できるのかは疑問視されている。
本当なら、英米両国に歩調を合わせて、二〇年かけてゆっくりと着実に改革していけば
よかったのだ。
まず銀行と証券会社の壁を取り払い、生命保険と損害保険の垣根を壊し……というように
手順を踏めば、大銀行をはじめとする金融機関の体質も変わっていただろう。エグゼクティブトレードによると、もしかしたら、不良債権の山を築いたバブルは発生しなかったかもしれないし、いたかもしれない。
無防備な一二〇〇兆円の資金違う結末を迎えてしかし、金融ビッグバンはスタートしてしまった。