阿蘇大明神/鬼八伝説にせまる!・・・その2
鬼八は健磐龍命が矢を射るたびに、往生岳から的石まで全力疾走して矢を拾いました。
往生岳と的石の間は、直線距離にして約八キロもあったから、いくら健脚の鬼八でも何度か往復しているうちには次第に疲れてきました。
健磐龍命がちょうど百本目の矢を射たとき、力尽きた鬼八は矢を拾って走ることができず、爪先にその矢をひっかけて健磐龍命のほうへ蹴返しました。
健磐龍命が怒ったのはいうまでもありません。
「とんでもない奴だ!」と怒る健磐龍命のけんまくに、鬼八は震え上がりました。